グイットーネ・ダレッツォ(読み)ぐいっとーねだれっつぉ(その他表記)Guittone d'Arezzo

日本大百科全書(ニッポニカ) の解説

グイットーネ・ダレッツォ
ぐいっとーねだれっつぉ
Guittone d'Arezzo
(1230/1235―1294)

イタリアの詩人トスカナ地方アレッツォの富裕市民の子。人生の道なかばに修道士となるまでは恋愛詩の創作に励み、回心後は政治、道徳宗教題材に詩作し、カンツォーネ約50編とソネット250編余を残す。ダンテによって修辞過剰を非難されたが、シチリア派の宮廷恋愛詩を自治都市の土壌に移しかえて清新体派に道を開いた、いわゆるトスカナ派の代表詩人として重要である。

[林 和宏]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 の解説

グィットーネ・ダレッツォ
Guittone d'Arezzo

[生]1230/1235. ボローニャ
[没]1294
イタリアの詩人。トスカナ派に属した。 1265年に聖母マリア騎士団に入り,後半生は宗教詩の普及に努めた。代表作は,50のカンツォーネと 250のソネットから成る『詩集』 Rime。

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