ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「グミリョフ」の意味・わかりやすい解説
グミリョフ
Gumilëv, Nikolai Stepanovich
[没]1921.8.24. ペテルブルグ
ロシアの詩人。医者の家庭に生れ,16歳のときから詩を書きはじめ,処女詩集『征服者の道』 Put' konkvistadorov (1905) ,『ロマンチックな花』 Romanticheskie tsvety (08) などではシンボリズムの影響を強く受けているが,やがてアクメイズムの運動の指導者として,明晰なイメージを駆使して神秘主義の克服を目指した。『真珠』 Zhemchuga (10) や『かがり火』 Kostër (18) などの詩集のほか,評論にも筆を染めた。イタリア,アフリカに旅行し,パリに滞在したのち革命後のロシアに戻ったが,反革命の陰謀に加担したとされて銃殺された。
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