クロンシタット(英語表記)Kronshtadt

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「クロンシタット」の意味・わかりやすい解説

クロンシタット
Kronshtadt

ロシア北西部,レニングラード州の都市。1723年までクロンシロート Kronshlot。サンクトペテルブルグの西約 30km,フィンランド湾東部のコトリン島にある港湾都市。1703年ピョートル1世がサンクトペテルブルグ防衛のため,要塞軍港を構築したのが始まりで,バルチック艦隊の根拠地となって発展。また 1875~85年湾奥のサンクトペテルブルグへいたる水路が掘削されるまでは,貿易港としてもにぎわった。しばしば反乱の舞台となり,ロシア革命時にはクロンシタットに駐屯する水兵が大きな役割を果たした(→クロンシタットの反乱)。また第2次世界大戦中レニングラード包囲戦に際しては,その防衛に大きく貢献した。港は 12月初旬から 4月まで結氷するため,砕氷船が出動する。人口 4万2992 (2005推計) 。

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