日本大百科全書(ニッポニカ) 「グルベローバ」の意味・わかりやすい解説
グルベローバ
ぐるべろーば
Edita Gruberová
(1946―2021)
オーストリアのソプラノ歌手。現スロバキアのブラチスラバ生まれ。生地の音楽院に学び、1968年同地の歌劇場でデビュー。1970年以降ウィーン国立歌劇場と契約、『魔笛(まてき)』の夜の女王、『ホフマン物語』のオランピアで一躍有名になった。以後、世界各地の歌劇場に登場して国際的評価を高め、1974年からはザルツブルク音楽祭に出演、夜の女王を歌い、現代屈指のコロラトゥーラ・ソプラノとしての名声を確立。1980年(昭和55)ウィーン国立歌劇場の日本公演で初来日。以後、主要歌劇場の来日公演に参加したほか、単独でも来日して、優れた歌唱を聴かせた。
[美山良夫]
『ニール・リショイ著、久保敦彦訳『うぐいすとバラ――エディタ・グルベローヴァ、半生のドラマとその芸術』(1999・音楽之友社)』
[参照項目] |
|