デジタル大辞泉 「こなん」の意味・読み・例文・類語 こなん [代]《「こなさん」の音変化》二人称の人代名詞。あなた。おまえさん。「―一人が先立ってながらへ物を思へとか」〈浄・博多小女郎〉 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「こなん」の意味・読み・例文・類語 こなん 〘 代名詞詞 〙 ( 「こなさん(此方様)」の変化した語 ) 対称。女性が軽い敬意をもって相手を呼ぶとき用いる語。本来は遊里での遊女のことばであったが、後には男性の間でも用いられた。こなさん。あなた。[初出の実例]「長櫃の内にて聞ば、こなんは殿の御家老様」(出典:浄瑠璃・傾城二河白道(1705頃か)上) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例