こなん(読み)コナン

精選版 日本国語大辞典 「こなん」の意味・読み・例文・類語

こなん

  1. 〘 代名詞詞 〙 ( 「こなさん(此方様)」の変化した語 ) 対称女性が軽い敬意をもって相手を呼ぶとき用いる語。本来遊里での遊女のことばであったが、後には男性の間でも用いられた。こなさん。あなた。
    1. [初出の実例]「長櫃の内にて聞ば、こなんは殿の御家老様」(出典:浄瑠璃・傾城二河白道(1705頃か)上)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android