世界遺産詳解 「コナーラクの太陽神寺院」の解説 コナーラクのたいようしんじいん【コナーラクの太陽神寺院】 1984年に登録された世界遺産(文化遺産)で、インド第2の都市コルカタ(カルカッタ)南西のオリッサ州コナーラク村にある。13世紀半前半に、インドの東南部を支配した後期ガンガ朝のナラシンハデーヴァ1世の命で建てられた太陽神スーリヤを祀るヒンドゥー教寺院で、寺院全体が太陽神の馬車(戦車)に見立てられている。高さ約38mの拝堂の基壇の側面には、直径約3mの馬車の大車輪が12対あるほか、壁面には舞踏人物像、馬や象の動物像、ミトゥナ像などの彫刻があり、その優れた装飾は多くのヒンドゥー寺院の中でも評価が高い。このような装飾的価値を持つ宗教寺院であることが評価され、世界遺産に登録された。◇英名はSun Temple, Konârak 出典 講談社世界遺産詳解について 情報