コマナ(英語表記)Comana(Komana) of Cappadocia(Kappadokia)

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「コマナ」の意味・わかりやすい解説

コマナ[カッパドキア]
Comana(Komana) of Cappadocia(Kappadokia)

小アジア,カッパドキアの古代都市。現トルコのサール。サルス川上流に位置し,月女神崇拝に由来するアルテミス・タウロポリスの乱飲乱舞の神殿祭儀で有名。王家一員である大祭司によって支配されていた。カラカラ帝 (在位 198~211〈共治〉,211~217) の時代にローマ植民市 (コロニア ) となり,キリスト教が公認されるまで祭儀は続いた。ローマ東部国境にいたる軍用道路中継地としても重要であった。

コマナ[ポントス]
Comana(Komana) of Pontos (Pontus)

古代小アジア,ポントスの都市。イリス川沿いに位置し,アルテミス崇拝で有名。このアルテミス崇拝は元来は月女神崇拝に由来するものとされ,またエジプトイシス崇拝との類似点も認められる。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

世界の電気自動車市場

米テスラと低価格EVでシェアを広げる中国大手、比亜迪(BYD)が激しいトップ争いを繰り広げている。英調査会社グローバルデータによると、2023年の世界販売台数は約978万7千台。ガソリン車などを含む...

世界の電気自動車市場の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android