コルムネア(読み)こるむねあ

日本大百科全書(ニッポニカ) 「コルムネア」の意味・わかりやすい解説

コルムネア
こるむねあ
[学] Columnea

イワタバコ科(APG分類:イワタバコ科)の常緑草本で、熱帯アメリカの多雨林地帯に約200種が着生状態で育つ。室内園芸が盛んになるにつれ、吊(つ)り鉢として栽培が期待される。原種だけでなく交雑種も多く、種間交雑の可能性も高い。アルグータC. arguta C.V.Mort.はパナマ原産。茎は長く下垂し、長三角形の葉を密生する。花は長さ6~7センチメートルで、先端は幅広く開き、橙赤(とうせき)色。スタバンガーC. × stavangerも茎は下垂し、朱赤色花を冬から春に葉腋(ようえき)に単生する。モルトニイC. mortonii Raym.は丈の低い直立型で、長さ6~8センチメートルの朱赤色花をつける。キューエンシスC. × kewensis hort.は横張り型で、じょうぶで花つきがよい。4、5月に挿木で殖やし、摘心して形を整える。水苔(みずごけ)植えが育てやすい。

[高林成年 2021年7月16日]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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