翻訳|caucus
アメリカにおいて,政党の指導者が公職への候補者や政治方針を決定する際に,事前の同意を求めるために開く秘密の会議。アメリカ・インディアンの〈密談する〉という言葉が語源といわれる。コーカス方式はすでに植民地時代後半の北部地方でみられ,やがて連邦議会の上・下院議員が集合し,政党の正・副大統領候補者を指名する方式として採用され発展した。建国期には,それはキング・コーカスと称され,正・副大統領候補者の指名に大きな権限をふるった。しかし,この方法は党の一部の幹部による決定方式であって,有力議員を送っていない地方は正当に代表されず,また党支持者の意思が反映されない非民主的制度であると批判を受け,1820年代に崩壊した。代わって登場したのが今日の党大会方式である。なお,コーカスという用語は,今でも連邦議会の中で使用されており,党の立法政策や院内の人事を決定する議員総会を意味する。
→コンベンション
執筆者:藤本 一美
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
…他の一つは開放型と呼ばれるもので,有権者は投票場に行ってから自分の支持する政党を選び,その中から望ましい候補者に投票する。なお,これとは別に党員集会(コーカス)を開いて代議員を選出する州もある。1984年の大統領選挙の場合,予備選挙を実施する州は民主党が24州,共和党が27州(ほかにそれぞれ首都ワシントン,プエルト・リコでも実施)を数え,残りの州では党員集会が開かれた。…
※「コーカス」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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