コンベンション(その他表記)convention

翻訳|convention

デジタル大辞泉 「コンベンション」の意味・読み・例文・類語

コンベンション(convention)

集会。また、政治・社会団体などの代表者会議。「コンベンションルーム」
博覧会見本市などの大規模な催し。「コンベンションシティー」
しきたり慣習因襲

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精選版 日本国語大辞典 「コンベンション」の意味・読み・例文・類語

コンベンション

  1. 〘 名詞 〙 ( [英語] convention )
  2. 因習。
    1. [初出の実例]「コンベンションでも何でももう侮(あなど)りはしない。何んでもやってみよう」(出典:小鳥の巣(1910)〈鈴木三重吉〉上)
  3. 集会。また、政治、宗教、社会団体などの代表者会議。
    1. [初出の実例]「両党のコンヴェンション Convention にはスポンサーをつけてよいことになっている」(出典:マイクのたわごと(1955)〈平井常次郎〉ラジオとテレビの競合)
  4. 国際博覧会シンポジウムなど、多数の人が集まって交流する催し。

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改訂新版 世界大百科事典 「コンベンション」の意味・わかりやすい解説

コンベンション
convention

アメリカにおいて,各種の集会という意味で用いられており,それには二つの型がある。一つは国民の代表者が組織法または基本法を制定するために集まる憲法会議であり,他の一つは政党の機関が選挙公職への候補者を推挙する指名大会である。指名大会で有名なのは,1832年以来大統領選挙の年に開かれている全国党大会(ナショナル・コンベンション)である。全国党大会では,全国から選出されてきた代議員により,正・副大統領候補者の指名が行われ,綱領規約が採択され,全国委員会が選ばれる。大会に出席する代議員は,1984年の場合,民主党が3931名,共和党が2235名となっており,その選出方法には大きく分けて予備選挙による方法と党員集会による方法がある。最近では,予備選挙を実施する州が増えており,政治家ボスの活動する機会が少なくなっている。
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日本大百科全書(ニッポニカ) 「コンベンション」の意味・わかりやすい解説

コンベンション
こんべんしょん
convention

国家間の約束である国際的合意につけられた名称で、一般的に条約と訳されるが、とくに「協約」と訳されることもある。1899年および1907年のハーグ平和会議で成立した戦争に関する諸条約がコンベンションと名づけられて以来、19年の国際連盟、45年の国際連合のように、国際機構が主催する国際会議で成立する条約に共通して使用されてきた。したがって、二国間条約ではなく、国際(外交)会議で成立する多数国間条約の場合に用いられ、条約内容も新しい規則の作成ではなく、すでに国際慣習法として確立している内容を、条約の形で作成する「法典化条約」の場合に用いられる。

[經塚作太郎]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「コンベンション」の意味・わかりやすい解説

コンベンション
convention

人,情報,知識,物などの交流の場,集りのこと。本来は単に「会議」の意であるが,近年ある地域や国へ人,情報,知識,物を呼び込むシステムを総称して用いられるようになった。企業をはじめ自治体によるホールや施設の建設を伴う大規模なものも行われており,地域活性化を期待してコンベンション・シティを目指す自治体も多い。千葉の幕張メッセは,日本最大規模のコンベンション施設をもつ複合地域開発計画の例として有名。

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