ごたくさ(読み)ゴタクサ

デジタル大辞泉 「ごたくさ」の意味・読み・例文・類語

ごた‐くさ

種々の物事が入りまじって、雑然としていること。ごたごた。
「お冬と云う叔母やお庄の結いつけの髪結が、―のなかへおずおず入って来た」〈秋声足迹
もめごと。ごたごた。
「めんどうな―が生じて来た」〈長与竹沢先生と云ふ人

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精選版 日本国語大辞典 「ごたくさ」の意味・読み・例文・類語

ごた‐くさ

  1. [ 1 ] 〘 名詞 〙 種々の物事が入りまじって雑然としていること。また、入りまじって物事の起こること。ごたごた。ごたすた。
    1. [初出の実例]「日の暮れ紛れの混雑(ゴタクサ)に庭へ忍んで待って居ろ」(出典歌舞伎籠釣瓶花街酔醒(1888)四幕)
  2. [ 2 ] 〘 副詞 〙 ( 「と」を伴っても用いる )
    1. 物事が秩序なく入りまじって雑然としているさまを表わす語。ごたごた。ごちゃごちゃ。
      1. [初出の実例]「仏像だの、位牌だの、ごたくさと置き竝べたなかに」(出典:西大寺の伎芸天女(1908)〈薄田泣菫〉)
    2. ああだこうだとうるさく言うさまを表わす語。ごちゃごちゃ。
      1. [初出の実例]「細君に、ごたくさ云われて飲むのも、美味かないからね」(出典:めし(1951)〈林芙美子〉遊覧バス)

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