ごっす(読み)ゴッス

デジタル大辞泉 「ごっす」の意味・読み・例文・類語

ごっ・す

[動サ特活]《「ござります」の音変化。近世江戸語》
動詞「ある」の意を丁寧にいう男性語。ございます。
京町の猫通ひけり揚屋町、といふが―・す」〈滑・浮世風呂・四〉
補助動詞)補助動詞「ある」の意の丁寧語。…でございます。
大きにさうで―・す」〈伎・小袖曽我

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「ごっす」の意味・読み・例文・類語

ごっ・す

〘自サ特活〙
[一] 動詞「ある」の意の丁寧語。近世後期の江戸の男性語。多く、医師俳諧師遊び人などが用いた。ございます。あります。
滑稽本・浮世風呂(1809‐13)四「京町の猫通ひけり揚屋町といふがごっす」
[二] 補助動詞「ある」の丁寧語。…でございます。…であります。
※滑稽本・早変胸機関(1810)「諸芸通達と申す人はないものでごっす」

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