ゴマフダマ(英語表記)Natica tigrina; tiger moon shell

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ゴマフダマ」の意味・わかりやすい解説

ゴマフダマ
Natica tigrina; tiger moon shell

軟体動物門腹足綱タマガイ科。殻高 3cm,殻径 2.8cm。殻は厚質堅固,球状で,体層は大きく丸い。殻表は平滑で,青白色の地に黒色斑が多数ある。殻口は半円形,ふたは石灰質で厚く,外側の縁に沿って2条の溝がある。瀬戸内海有明海などの内湾の潮間帯より水深 20mの泥底にすみ,二枚貝類などに穴をあけて食害するので養殖害敵となっている。東南アジアなどに広く分布する。食用。別名ヘソクリともいうが,これはゆでるとふたが殻口をふさぐため,ようじなどを差込んで肉を繰出して食べるためその名がついた。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

部分連合

与野党が協議して、政策ごとに野党が特定の法案成立などで協力すること。パーシャル連合。[補説]閣僚は出さないが与党としてふるまう閣外協力より、与党への協力度は低い。...

部分連合の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android