ゴム輪(読み)ゴムワ

デジタル大辞泉 「ゴム輪」の意味・読み・例文・類語

ゴム‐わ【ゴム輪】

輪になっているゴムひも。輪ゴムゴムバンド
車輪外側にはめた弾性ゴム。また、それをつけた人力車
「今のように―のない時分でしたから」〈漱石こゝろ

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「ゴム輪」の意味・読み・例文・類語

ゴム‐わ【ゴム輪】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 車輪の外周にはめる弾性ゴムの輪。中空の場合と、そうでない場合とがある。ゴムタイヤ。
    1. [初出の実例]「護謨輪(ゴムワ)の自転車は流るる如く」(出典青春(1905‐06)〈小栗風葉〉春)
  3. を着けた人力車のこと。はじめは自家用のものに採用されたので、特に自家用人力車のことをさすこともあった。
    1. [初出の実例]「『成金が通るネ━護謨輪(ゴムワ)かなんかで』と言って〈略〉意気揚揚とした車上の人を見送った」(出典:家(1910‐11)〈島崎藤村〉四)
  4. 糸状のゴムでできた輪。小さなものを束ねたりするのに用いる。ゴムバンド。輪ゴム。
    1. [初出の実例]「袋の口をゴム輪でとめるところまでは出来ても」(出典:見知らぬ家路(1970)〈黒井千次〉)

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