日本大百科全書(ニッポニカ) 「ゴルノ・バダフシャン」の意味・わかりやすい解説
ゴルノ・バダフシャン
ごるのばだふしゃん
Горно-Бадахшан/Gorno-Badahshan
中央アジア、タジキスタン共和国の自治州。1925年に同共和国に編入された。パミール高原にあり、東は中国、南と西はアフガニスタンに接する。面積6万3700平方キロメートル、人口21万6400(2003推計)。住民はおもにタジク人とキルギス人である。キルギス人は主として東パミールに居住し、ヒツジ、ヤギ、ヤクなどの牧畜を営む。耕地の大部分は西パミールの河谷に階段状につくられ、麦、豆類が栽培される。北東部は内陸流域で、塩湖カラクリ湖があり、食塩製造も行われている。ドゥシャンベに通じるパミール自動車道がある。州都ホログХорог/Horogはパミール高原南西部、標高2200メートルにあり、人口2万9400(2003推計)。食肉・乳製品製造、建築資材製造、織物業が行われている。
[山下脩二]