ゴールボール(英語表記)goalball

デジタル大辞泉 「ゴールボール」の意味・読み・例文・類語

ゴールボール(goalball)

視覚障害者のための球技バレーボールコートと同じ大きさのコートの両端ゴールを置き、1チーム3名ずつの二組が、鈴の入ったボールを転がすように投げ、相手のゴールに入れて得点を争う。競技者は視力程度にかかわらず、全く光の入らないゴーグルを着用する。パラリンピックの正式種目。
[補説]もとは、第二次大戦後、視覚に傷害を受けた軍人リハビリのために考案されたもの。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ゴールボール」の意味・わかりやすい解説

ゴールボール
goalball

視力障害をもつ人のために考案された対戦型スポーツ。アイシェード目隠し)を着用した 1チーム 3選手からなる 2チームがコートで向かい合い,それぞれの自陣から鈴入りボール(1.25kg)を転がすように投げ合って相手ゴールに入れ,一定時間内(12分ハーフ)での合計得点を競う。攻撃側の選手は投球の際,ゴールから自陣 6m以内(チームエリア)で少なくとも 1回,さらにセンターラインを挟んで 6m以内(ニュートラルエリア)で少なくとも 1回,ボールをバウンドさせて守備側エリアにボールを入れなければならない。一方,守備側は攻撃側が投げたボールに触れてから 10秒以内に,センターラインを越えるように攻撃しなければならない。わずかな振動や鈴の音を頼りにする競技のため,攻撃側は投球の際に守備側に不利になるような音を出すと反則となる。また,プレー中は監督の声による指示や,観客声援も禁止されている。ゴールボールは,第2次世界大戦で目に傷害を負った軍人のリハビリテーションプログラムの一環として始まり,1946年にスポーツ競技として紹介された。1972年ハイデルベルク・パラリンピック競技大会公開競技に,1976年トロント・パラリンピック競技大会で正式競技となり,男子種目,女子種目がある。(→パラリンピック競技大会

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