ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「サイアート」の意味・わかりやすい解説
サイアート
Cyert, Richard Michael
[没]1998.10.7
アメリカの経営学者。ミネソタ大学で学び,1951年コロンビア大学で博士号を取得。 1948年以降カーネギー=メロン大学で教鞭をとり,1960年教授,1972年同大学総長。この間政府関係機関の各種委員や企業の顧問を務める。彼は特に J. G.マーチとの共著『企業の行動理論』A Behavioral Theory of the Firm (1963) において,組織的意思決定に関する理論に基づき従来の企業理論を批判し,行動科学的企業理論を確立した。著書は上記のほか"Sampling Techniques in Accounting" (1957,R. M.トゥルーブラッドと共著) ,"Sampling for Accounting Information" (1962,H. J.デビッドソンと共著) ,"Theory of the Firm: Resource Allocation in a Market Economy" (1965,K. J.コーヘンと共著) ,"Management Decision Making" (1970,L. A.ウェルシと共著) など。
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