サオーヌ城(読み)サオーヌじょう(その他表記)Chateau de Saône

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「サオーヌ城」の意味・わかりやすい解説

サオーヌ城
サオーヌじょう
Chateau de Saône

シリアのラタキア港の北東約 24kmの細長い峰の上に建てられた要塞。 975年にビザンチン帝国ヨハネス1世がこの地を征服し,11世紀に二重式の郭と砦を造ったが,12世紀にはフランク人の支配となり,北東側城壁は大きな天守半円形稜堡でさらに強化され,南側は1基の円塔と3基の巨大な角塔を伴うがっしりとした城壁に変えられた。しかし 1188年シリアのサラディン王によって包囲され,投石機を用いた集中攻撃で落城した。

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