サラマンカ旧市街(読み)サラマンカきゅうしがい

世界遺産詳解 「サラマンカ旧市街」の解説

サラマンカきゅうしがい【サラマンカ旧市街】

1988年に登録されたスペインの世界遺産(文化遺産)。サラマンカは、首都マドリードの北西180kmにあるカスティーリャ・レオン自治州サラマンカ県の県都である。古代ローマ帝国の時代、スペインはヒスパニアと呼ばれるローマ帝国の属領となったが、この町はローマ皇帝トラヤヌス帝の時代に植民市として建設され、サルマンティカと呼ばれていた。この時代に建設されたローマ橋(18世紀に再建された)が有名である。また、8世紀からイスラム勢力の支配下に置かれたが、11世紀後半にキリスト教勢力によって奪回された。1218年にはレオン王国のアルフォンソ9世により、スペイン最古の大学サラマンカ大学が設立され、中世以来学問の中心地となってきた。現在でもスペインを代表する学園都市になっており、このサラマンカ大学や中世の大聖堂などが残る旧市街全体が、世界遺産に登録されている。旧市街にはサラマンカ大学のほか、美しい廻廊を持つロマネスク様式(一部ゴシック様式)の旧大聖堂(12~13世紀)、18世紀まで増築された新大聖堂(16~18世紀)、サン・エステバン修道院やガーリョ塔、「貝の家」(15~16世紀)をはじめとする邸宅など、歴史的な建造物が多数残されている。◇英名はOld City of Salamanca

出典 講談社世界遺産詳解について 情報

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