サンアグスティン(その他表記)San Agustín

デジタル大辞泉 「サンアグスティン」の意味・読み・例文・類語

サン‐アグスティン(San Agustín)

コロンビア南西部、マグダレナ川源流域にある遺跡群。紀元前6世紀から12世紀にかけて作られた、丸みを帯びた人物動物石像が数多く残る。1995年、「サン‐アグスティン遺跡公園」の名で、世界遺産文化遺産)に登録された。

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改訂新版 世界大百科事典 「サンアグスティン」の意味・わかりやすい解説

サン・アグスティン
San Agustín

コロンビア,ウイラ県の高地にある遺跡群。前5世紀ころから竪穴墓を特徴とする文化が始まり,後5世紀ころからは石室石棺墳丘をもつ墳墓が登場すると同時に,人物や神像を表現した特異な大型石彫が出現する。12世紀ころまで続くこの文化は,初期から冶金術をもち,クリーム地赤彩文やネガティブ文土器を特色とし,メソアメリカ文化との相互影響も考えられている。
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出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内のサンアグスティンの言及

【アメリカ・インディアン】より

…中間地域は前3000年ころバルディビア文化のように土器をもち原初的栽培を行っていて,文化的先進性を示すが,トウモロコシやマニオク農耕の普及後は,メソアメリカやアンデスのような文明社会の発展はない。しかしながら,パナマのコクレやチリキ,コロンビアのサン・アグスティン,キンバヤ,エクアドルのグアンガラ,トリタ,ミラグロなど,土器,金細工,石製品に独特の洗練をみせる地方的文化を形成した。16世紀初頭,チブチャ族その他が首長とそれに近い近縁者を貴族層とする階層化した社会を成立させていた。…

※「サンアグスティン」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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