化学辞典 第2版 「サンギナリン」の解説
サンギナリン
サンギナリン
sanguinarine
C20H15NO5(349.34).ケシ科Sanguinaria canadensis,あるいはStrylophorum diphyllumなどの根に含有されるベルベリン型イソキノリンアルカロイド.融点266 ℃(分解).水に不溶,エタノール,アセトン,クロロホルムに可溶.ベルベリンと同様な互変異性をもつと考えられ,遊離塩基は無色であるが,酸に溶けて赤色(四級塩型)となる.抗菌性,消炎鎮痛作用があるので,歯磨き粉や口腔のうがいに用いられる.LD50 19.4 mg/kg(ネズミ,皮下).[CAS 2447-54-3]
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報