サンタポリナーレインクラッセ聖堂(読み)サンタポリナーレインクラッセセイドウ(その他表記)Sant'Apollinare in Classe, Ravenna

デジタル大辞泉 の解説

サンタポリナーレ‐イン‐クラッセ‐せいどう〔‐セイダウ〕【サンタポリナーレインクラッセ聖堂】

Basilica di Sant'Apollinare in Classe》イタリア北東部、エミリアロマーニャ州の都市ラベンナ南郊にある教会。6世紀半ば、東ゴート王国の女王アマラスンタにより建造。ラベンナの初代司教聖アポリナリス(アポリナーレ)を祭る。内部後陣に黄金十字架と3匹の白い羊を描いた荘厳なモザイクがあり、初期キリスト教美術傑作として知られる。1996年、「ラベンナの初期キリスト教建築群」の名称で世界遺産(文化遺産)に登録された。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 の解説

サンタポリナーレ・イン・クラッセ聖堂[ラベンナ]
サンタポリナーレ・イン・クラッセせいどう[ラベンナ]
Sant'Apollinare in Classe, Ravenna

イタリアのラベンナ近郊の港町クラッセにあるバシリカ式聖堂。内部を飾ったビザンチン様式のモザイクによって有名。ユリアヌス・アルジェンタリウスの後援により,ラベンナの最初の殉教者であり司教であった聖アポリナーレの埋葬された場所に起工され,司教マクシミリアンの名によって献堂された (534~539) 。広い身廊と,大理石円柱と半円アーチに支えられる身廊壁によって区分された左右側廊,および半ドーム祭室をもつ典型的な初期キリスト教バシリカ聖堂である。ただし,アーチを支えるアンポスト (拱基石) の使用や全体の石組み法にはコンスタンチノープルの影響がうかがえる。またトリフォルム部およびアプス部に残るモザイクは初期キリスト教的な象徴主義とビザンチン風のモニュメンタリティを兼備していて興味深い。また5世紀から8世紀に及ぶ初期キリスト教時代の石棺を数多く保存していることでも有名である。円形プランのカンパニーレは 10世紀の建築。「ラベンナの初期キリスト教建築物群」の一つとして 1996年世界遺産の文化遺産に登録。

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