1999年に登録された世界遺産(文化遺産)で、フィンランド南西部にある青銅器時代の埋葬所。紀元前1500~前500年頃におけるスカンジナビアの青銅器時代を伝える遺構は、デンマークやスウェーデンに多く見ることができるが、それはこの地域に高度な死者崇拝や独特な埋葬方法を持つ風習があったことを示す。フィンランド最大の遺跡群であるこの埋葬所は私有地のため、立ち入りが制限されているが、遺跡のなかには花崗岩を平らに積み上げて造られた「教会の床」と呼ばれる立方体の積み石墓が33基残っている。先史時代の宗教、文化構造、埋葬習慣を知る貴重な遺跡群であることが評価され、世界遺産に登録された。◇英名はBronze Age Burial Site of Sammallahdenmäki