デジタル大辞泉
「ザール川」の意味・読み・例文・類語
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
Sponserd by 
ザール[川]
Saar
ドイツとフランスの国境地帯を流れるモーゼル川の右岸支流。フランス北東部のボージュ山地北東部に源を発し,ロレーヌ地方東部を北流してドイツ領内にはいる。ここから国境に並行して北西流し,トリール上流のコンツでモーゼル川に合流する。全長346km。流域は豊富な石炭産地で,18世紀中ごろのザール地方の工業化の際には,石炭,物資の輸送路として重要な役割を果たした。上流部はマルヌ・ライン運河,ザール石炭運河によってフランスの鉄鉱産地などと結ばれている。
執筆者:武田 むつみ
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
Sponserd by 
ザール川
ザールがわ
Saar
フランス語ではサール Saare。フランス北東部モーゼル県南端のボージュ山地に源を発し,北流してドイツに入り,ザールラント州西部を貫流して,ルクセンブルクとの国境近くでモーゼル川に注ぐ川。全長 246km。うちドイツ領の 120kmは全域航行可能。フランス領ではザール炭田運河がほぼ並行し,マルヌ=ライン運河を通じてフランス北東部の広い運河網と結ばれる。ザールブリュッケン,ザールルイなどの工業都市を結ぶザール地方の産業の重要な動脈である。下流は曲流が多く,景勝の峡谷を形成している。
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
Sponserd by 
ザール川
ざーるがわ
Saar
フランス北東部からドイツ西部にかけて流れる川。ライン川支流モーゼル川のさらに支流。フランス語ではサール川Saareという。フランスのボージュ山脈北部に源を発して北流し、ドイツのザールラント州に入って北西に流れ、トリールの南西でモーゼル川に合流する。流長246キロメートル。水運に利用され、ザールラント州の工業発展に貢献した。ライン・マルヌ運河により、ライン川、マルヌ川と結ばれる。
[浮田典良]
出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例
Sponserd by 