シオヤトンボ(読み)しおやとんぼ

日本大百科全書(ニッポニカ) 「シオヤトンボ」の意味・わかりやすい解説

シオヤトンボ
しおやとんぼ / 塩屋蜻蛉
[学] Orthetrum japonicum japonicum

昆虫綱トンボ目トンボ科に属する昆虫。近縁シオカラトンボに似ているが、それより小形で腹部が太く、成熟雄は腹部全体が蒼白(そうはく)粉を帯びる。雌は麦藁(むぎわら)色。北海道から九州南端まで分布し、別亜種タイワンシオヤトンボは対馬(つしま)および朝鮮半島より中国を通じてヒマラヤ地方まで広がる。日本では3月下旬より出現するが夏季には姿を消す。平地・低山地の普通種で、幼虫が低山地の停水に生息するため汚染によって減少した。

朝比奈正二郎

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小学館の図鑑NEO[新版]昆虫 「シオヤトンボ」の解説

シオヤトンボ
学名:Orthetrum japonicum

種名 / シオヤトンボ
解説 / 平地や低山地の、谷間湿田などに多く発生します。
目名科名 / トンボ目|トンボ科
体の大きさ / 43mm前後
分布 / 北海道~九州、種子島
成虫出現期 / 4~7月

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「シオヤトンボ」の意味・わかりやすい解説

シオヤトンボ

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世界大百科事典(旧版)内のシオヤトンボの言及

【シオカラトンボ(塩辛蜻蛉)】より

…南北アメリカにはこの属のものはいない。日本では,同属の種としては,シオヤトンボ,オオシオカラトンボ,ミヤジマトンボ,ハラボソトンボ,ホソミシオカラトンボ,コフキショウジョウトンボなどがあり,最後の3種は琉球諸島に見られる南方種,またシオヤトンボとオオシオカラトンボは種としては日本,中国,ヒマラヤ地方まで分布する。【朝比奈 正二郎】。…

※「シオヤトンボ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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