麦藁(読み)ムギワラ

デジタル大辞泉 「麦藁」の意味・読み・例文・類語

むぎ‐わら【麦×藁/麦×稈】

麦の穂を落としたあとの茎。屋根いたり細工物材料にしたりする。麦稈ばっかん。むぎから。 夏》「―の今日の日のいろ日の匂ひ/夕爾」
麦藁帽子」の略。
[類語]

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精選版 日本国語大辞典 「麦藁」の意味・読み・例文・類語

むぎ‐わら【麦藁・麦稈】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 刈り取った麦から穂を取り去った茎の部分。屋根をふいたり、細工ものやストローの材料に用いたりする。また、その製品。むぎから。《 季語・夏 》 〔新撰字鏡(898‐901頃)〕
    1. [初出の実例]「むぎはらにて柄鞘をこしらへ、都へ上らばやと思ひしが」(出典:御伽草子・一寸法師(室町末))
  3. むぎわらぼうし(麦藁帽子)」の略。
    1. [初出の実例]「老爺さんは炎天に煤けた麦藁(ムギワラ)一つで」(出典社会百面相(1902)〈内田魯庵電影)

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