ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「シャム族」の意味・わかりやすい解説 シャム族シャムぞくSiamese 今日のタイをつくる中心となったタイ諸族の一民族で南タイ群に属する。おもにタイのバンコクを中心としたチャオプラヤー川デルタに居住。13世紀にスコータイ王国(→スコータイ朝)を建設し,水稲耕作を生業とし,文化的にはモン=クメール系(→モン=クメール語族)の先住民からも影響を受けている。また 14世紀のアユタヤ朝時代以降は華僑との混血が著しい。社会は氏族組織(→氏族制度)を欠き,双系的親族関係と夫婦家族が基本単位となっている。主として農村の下層階級を構成している。宗教は部派仏教。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by