知恵蔵 「シルク・ドゥ・ソレイユ」の解説
シルク・ドゥ・ソレイユ
前身は、1982年にカナダのケベック州で活動していた「クルブ・デ・タロン・オー(=ハイ・ヒール・クラブ)」という若手大道芸人のグループ。彼らは、まったく新しいサーカスを作ろうと84年に「シルク・ドゥ・ソレイユ」を創設。85年にはオンタリオ州に活動範囲を広げ、86年にはショー『ラ・マジー・コンティニュー』をカナダの8つの都市で開催した。この年、ほかのいくつかのショーが様々なコンテストやフェスティバルでトップ賞を取り、名が知れ渡っていく。日本には92年、ショー『ファシナシオン』で初上陸。
これまでに5大陸200以上の都市で公演。各地で絶賛を浴びる。1,000人のアーティストを含め、従業員は約4,000人。その国籍は40カ国以上という人員の多彩さと規模を誇る。
受賞歴も多数。初めて受賞した世界的な賞は89 年のエミー賞、モントル・金のバラ賞、エース賞。以降、毎年数々の賞に輝いている。
また、99年にテレビ番組や映画制作を行う「シルク・ドゥ・ソレイユ・イメージ」、2004年にショー関連の音楽制作などを行うレコード会社「シルク・ドゥ・ソレイユ・ミュージック」を設立。06年にはレディースウエア開発を行う「イツス・インターナショナル」、幼児向け玩具の開発を行う「マンハッタン・トイズ」と提携し、ライセンス事業を拡大。さらに「エルビス・プレスリー・プロジェクト」の制作・プロモーションを担当するなど、音楽、テレビ、ライセンシング、プロジェクト主催などその活動の幅を広げている。
(富岡亜紀子 ライター / 2008年)
出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報