現代外国人名録2016 の解説
シルヴィオ ベルルスコーニ
Silvio Berlusconi
- 職業・肩書
- 政治家,実業家 元イタリア首相,元フィニンヴェスト・グループ会長
- 国籍
- イタリア
- 生年月日
- 1936年9月29日
- 出生地
- ミラノ
- 学歴
- ミラノ大学法学部卒
- 経歴
- ミラノの銀行員の子に生まれる。国立大学・法学部の卒論で最優秀賞を獲得。1961年25歳で最初の会社(建設業)を興し、ミラノ郊外の新興住宅地開発で名をあげる。’74年有線テレビ会社、’75年持ち株会社フィニンベストを設立。’76年新聞「イルジョルナレ」の株主となった後、発行人。’78年“カナーレ5”の放送を開始、初の民放全国ネットに育て上げる。’86年にはプロサッカークラブ・ACミランを買収、会長に就任、クラブをヨーロッパ最強に育てる。’80年代後半には民間三大ネットワークを傘下に収め、’96年メディアセットに統合、“メディアの帝王”と呼ばれた。’90年出版社・モンダドリの最大株主となり会長。建設・不動産、テレビ放送、広告、映画・娯楽、出版、金融・保険、流通、グループサービスと多方面に事業を展開、約300社を傘下に収める一大企業集団フィニンヴェスト・グループを築く。’93〜94年1月同グループ会長。’93年政界進出を目指し、右派新党フォルツァ・イタリアを結成。’94年3月イタリア下院議員に初当選。右派連合代表も務め、5月首相に就任するが、実業家時代の汚職疑惑などで、12月内閣総辞職に追いこまれる。’98年7月不正政治献金と贈賄で有罪判決を受けたが、いずれも2001年11月までに最高裁で無罪確定。2001年5月中道右派の野党連合“自由の家”を率い、総選挙で勝利を収め、6月7年ぶりに首相に返り咲く。12月外相兼任。2005年4月地方選挙で連立与党勢力が惨敗したのを受け辞任するが、再度指名を受け、第3次ベルルスコーニ内閣を発足。2006年4月の総選挙では“自由の家”がプローディ元首相率いる中道左派連合に敗れ、5月首相辞任。2008年4月総選挙で“自由の家”が中道左派連合に勝ち、5月2年ぶり3回目の首相に就任。2009年ベロニカ夫人と離婚。2011年1月少女買春疑惑で起訴される。同年11月首相辞任。2013年8月脱税事件で実刑確定。11月上院により上院議員資格を剥奪され失職。
出典 日外アソシエーツ「現代外国人名録2016」現代外国人名録2016について 情報