ジェニー紡績機(読み)ジェニーぼうせきき(その他表記)spinning jenny

翻訳|spinning jenny

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ジェニー紡績機」の意味・わかりやすい解説

ジェニー紡績機
ジェニーぼうせきき
spinning jenny

羊毛や綿の紡績を行なう初期多軸紡績機イギリス発明家ジェームズ・ハーグリーブズが 1764年頃に発明したとされ,1770年に特許を取得した。ジェニーはハーグリーブズの娘の名からとられたとみられる。この発明により,1人の職工初めは 7,のちには 80以上の紡錘(→スピンドル)を扱えるようになった。糸の品質においてはリチャード・アークライトが発明した水力紡績機に劣ったが,織物工業の近代化の重要な要素となった。(→産業革命紡績工業

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

旺文社世界史事典 三訂版 「ジェニー紡績機」の解説

ジェニー紡績機
ジェニーぼうせきき
Jenny

1764年ごろ,イギリスの織工ハーグリーヴズが発明した多軸紡績機
飛び杼 (ひ) の発明による糸不足の解決貢献。初め紡錘数8本だったが,のち80本を超えた。ジェニーは彼の妻の名。

出典 旺文社世界史事典 三訂版旺文社世界史事典 三訂版について 情報

今日のキーワード

仕事納

〘 名詞 〙 年の暮れに、その年の仕事を終えること。また、その日。《 季語・冬 》[初出の実例]「けふは大晦日(つごもり)一年中の仕事納(オサ)め」(出典:浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)油...

仕事納の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android