ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ジェンキンズの耳事件」の意味・わかりやすい解説 ジェンキンズの耳事件ジェンキンズのみみじけんJenkins's Ear 1731年イギリス船がスペイン人に略奪された事件。 18世紀初め,イギリス船は合法的装いのもとに新大陸との不法な貿易を行なったので,スペイン官憲が臨検するようになった。 38年イギリスのロバート・ジェンキンズという船長が下院に,31年乗船『レベッカ』号が西インド諸島でスペイン人に略奪され,耳を切落されたと報告。これにより,スペインのイギリス船臨検に憤激していた国民の世論が沸騰,R.ウォルポールを突上げて,39年スペインと開戦。翌年この戦いはオーストリア継承戦争に拡大し,48年アーヘン条約で休戦するまで新大陸,大西洋などで戦闘が続いた。このため「ジェンキンズの耳の戦争」と呼ばれる。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by