20世紀日本人名事典 「ジャンセンマリウス」の解説
ジャンセン マリウス
Jansen Marius Berthus
07の歴史学者 プリンストン大学名誉教授;日本学士院客員。
- 国籍
- アメリカ
- 生年
- 1922年4月11日
- 没年
- 2000年12月10日
- 出生地
- オランダ
- 学歴〔年〕
- プリンストン大学〔’43年〕卒,ハーバード大学大学院〔’48年〕修士課程修了
- 学位〔年〕
- 歴史学博士(ハーバード大学)〔’50年〕
- 主な受賞名〔年〕
- 勲二等瑞宝章(日本),山片蟠桃賞(第11回)〔’93年〕,文化功労者(日本)〔’99年〕
- 経歴
- 1923年渡米。第二次大戦中選抜されて日本語訓練を受け、専門を欧州史から日本史に転向。’50年孫文と日本の関連の研究でハーバード大学より博士号を取得。ワシントン大学教授を経て、’59年よりプリンストン大学歴史・東洋学部教授を務め、’92年名誉教授。’98年日本学士院客員。’99年11月外国生まれで初めて日本の文化功労者に選ばれた。日本近世・近代史の専門家で、急速な日本の近代化の成功の要因を江戸時代に遡ってとらえるという問題意識を確立、戦後の米国における日本研究の指導者的存在だった。特に坂本龍馬の研究で知られ、主著「坂本龍馬と明治維新」(’61年)は古典的名著とされる。他の著書に「日本における近代化の問題」(編 ’65年)、「日中関係―戦争から平和へ 1894-1972」(’75年)、「日本と東アジアの隣人」、「近代日本の誕生」(2000年)などがある。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報