20世紀西洋人名事典 「ジュリアングラック」の解説
ジュリアン グラック
Julien Gracq
1910.7.27 -
フランスの詩人,作家。
メーヌ・エ・ロワール県サン・フロラン・ル・ヴィエイユ生まれ。
本名Louis〉 ルイ〈Poirier ポアリエ。
学校で哲学者アランの教えを受け、卒業後は高等中学で地理の教師をしながら、1938年処女作「アルゴールの城にて」を発表、当時無視されるがシュルレアリスムの一到達点としてブルトンより評価される。第二次大戦では一時捕虜となるが病で送還。再び教師の職につきながら作家活動に入り「シルトの岸辺」(’51年)でゴンクール賞に選ばれるが辞退。宿命と啓示の予感に満ちた作風で「森のバルコニー」(’58年)、「半島」(’70年)等の作品がある。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報