ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ゴンクール賞」の意味・わかりやすい解説
ゴンクール賞
ゴンクールしょう
Prix Goncourt
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エドモン・ド・ゴンクールの遺言により、1903年に創設されたフランスの文学賞の一つ。その年のもっとも優れた散文作品を書いた若い作家を対象として、毎年11月末、10名の選考委員からなるアカデミー・ゴンクールから受賞作品が発表される。賞金はわずかだが、受賞作品は10万部以上売れるベストセラーになるのが通例である。散文作品といっても、これまではもっぱら小説のみが受賞対象となり、受賞者も、1967年58歳で受賞したマンディアルグの例もあるように、かならずしも若い作家だけに与えられるわけでもない。おもな受賞作品は、プルースト『花咲く乙女たちのかげに』(1919)、マルロー『人間の条件』(1933)、ボーボアール『レ・マンダラン』(1954)など。
[西永良成]
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