20世紀西洋人名事典 の解説
ジュリエッタ シミオナート
Giulietta Simionato
1910.12.15 -
イタリアのメッゾソプラノ歌手。
フォルリ生まれ。
エットーレ・ロカテッロやグィード・パルンボに声楽を師事し、1933年ベル・カント・コンクールで優勝する。’35年フィレンツェ五月音楽祭でオペラの初舞台を踏み、戦前は多くの脇役をこなし、貴重な経験を積み上げる。’47年スカラ座で「ミニョン」を歌って成功し、名声を不動のものとする。この成功で世界各地の歌劇場から招かれ、ウィーン国立歌劇場やメトロポリタン歌劇場、コヴェント・ガーデン王立歌劇場などに出演する。完璧なテクニックと巧みな表現力、舞台に漂う気品と知性でカラスやテバルディとイタリア・オペラの黄金時代を築く。’66年引退し、後進の指導にあたる。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報