20世紀西洋人名事典 「ジョレスメドベージェフ」の解説
ジョレス メドベージェフ
Zhores Aleksandrovich Medvedev
1925.11.14 -
ソ連の生物学者。
グルジア共和国出身。
父はソ連軍政大学教官を務めた哲学者で、1930年代の粛清の犠牲者、双生児の兄で歴史学者のロンがいる。モスクワの農業大学を卒業後、放射線医学研究所に勤務、’69年国外で「ルイセンコ学説の興亡」を出版、’70年精神病院に収監され、また’73年イギリス留学中に国籍を剥奪され、帰国不可能となりロンドンで亡命生活を送る。老化現象の研究や遺伝学などの分野で知られる。90年ソ連市民権回復。ロイとの共著で「告発する!狂人は誰か」、「フルシチョフ権力の時代」等があり、ソ連の異論派の論客である。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報