現代外国人名録2016 「ジョンバース」の解説
ジョン バース
John Simmons Barth
- 職業・肩書
- 作家 ジョンズ・ホプキンズ大学名誉教授
- 国籍
- 米国
- 生年月日
- 1930年5月27日
- 出生地
- メリーランド州ケンブリッジ
- 専門
- 英文学
- 学歴
- ジョンズ・ホプキンズ大学創作科〔1951年〕卒,ジョンズ・ホプキンズ大学英文科〔1952年〕修士課程修了
- 受賞
- メリーランド大学名誉文学博士〔1969年〕,全米図書賞〔1972年〕「キマイラ」
- 経歴
- 1947年ジュリアード音楽学校に入学するが、同年ジョンズ・ホプキンズ大学に転校。ダンス・バンドでドラムを叩きながら生活費を稼いで大学を卒業。’53年大学院博士課程を中退してペンシルベニア州立大学講師となる。’57年助教授、’60年準教授。’65年ニューヨーク州立大学教授を経て、’73年以降ジョンズ・ホプキンズ大学教授となり、英文学を講じながら創作活動に従事する。処女作「The Floating Opera(ザ・フローティング・オペラ)」(’56年)と第2作「The End of the Road(旅路の果て)」(’58年)は外観的には従来の小説形式を踏まえているが、第3作「The Sot―Weed Factor(酔いどれ草の仲買人)」(’60年)以後は一貫してアンチ・リアリズムの実験的小説を書き続け、前衛作家たちの指導的地位にある。他の作品に、全米図書賞候補となった短編集「びっくりハウスの迷い子」(’68年)や、過去の物語・神話から新たに話を生む「キマイラ」(’72年)、「やぎ少年ジャイルズ」(’66年)、「レターズ」(’79年)、「サバティカル」(’82年)、エッセイ「消尽の文学」(’67年)、「補充の文学」(’80年)、「金曜日の本」(’84年)などがある。
出典 日外アソシエーツ「現代外国人名録2016」現代外国人名録2016について 情報