20世紀西洋人名事典 「ジョン・F.エンブリー」の解説
ジョン・F. エンブリー
John F. Embree
1908 - 1950
米国の文化人類学者。
農民社会(ペザント社会)の研究で知られ、1935〜36年にかけて日本の熊本において農村調査を行い、その成果を日本最初の人類学者による農村調査として知られる「須恵村」(’39年)を著作した。彼はさらに東南アジアの研究も行い、ユニークな着想で注目された「タイ国―弛緩した構造をもつ社会体系」(’50年)を著した。その後、「弛緩した社会」という言葉はタイ社会研究者の間では一種の古典的表現となった。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報