中央アジア、天山(てんざん/ティエンシャン)山脈西部の北麓(ほくろく)、チュー川流域にあった古代オアシス。ソグド人植民地、西突厥(にしとっけつ)の王庭、唐の前線基地として栄えた。唐代には睢合(すいごう)、砕葉、素葉と音写された。679~719年には唐の砕葉鎮が置かれ、しばらく安西四鎮の一つであった。8世紀中葉にはトゥルギシュの本拠となった。キルギス共和国トクマクの南西8キロメートルにあるアク・ベシムAk Beshim遺址(いし)には、ソグド住居址、景教・仏教寺院址などが発見され、古くからロシアの東洋学者バルトリド(1893~94調査)、ベルンシュタム(1938~40発掘)らによってカラ・ハン朝の都ベラサグンの跡と考えられてきたが、1953~54年キズラソフの発掘により、ここがスイアブにほかならないことが実証された。
[長澤和俊]
1969年から続く英国の文学賞「ブッカー賞」の翻訳書部門で、他言語から英語に翻訳された優れた作品に贈られる。翻訳者の仕事を重視し、賞金5万ポンド(約970万円)は作家と翻訳者で折半される。2005年...