スクランブル放送(読み)すくらんぶるほうそう

日本大百科全書(ニッポニカ) 「スクランブル放送」の意味・わかりやすい解説

スクランブル放送
すくらんぶるほうそう

映像や音声の信号を暗号化(スクランブル)して送り出される放送。スクランブル方式やスクランブルシステム、スクランブルなどともいう。テレビ放送用のデータを一定の規則に基づいた鍵(かぎ)によって暗号化することで、信号波を電気的に攪拌(かくはん)し、もとのデータを取り出す受信装置がなければ、視聴も録画もできない。受信機側の鍵でスクランブルを解き、もとの内容に戻すことをデスクランブルという。不正な視聴やコピーを防ぎ、権利を保護するための技術方式で、限定受信方式(CAS:Conditional Access System)というデジタル放送の管理方法の一つである。有料放送などにおいて、普及や宣伝のためにスクランブルをかけないものを、ノンスクランブル放送という。

 日本では2012年(平成24)3月に地上波テレビ放送がアナログからデジタルへ完全移行したことに伴い、B-CASカードを使った限定受信方式によるスクランブル放送が導入された。この方式では、放送局で暗号化の鍵を用いて暗号化したスクランブル放送は、B-CASカードに格納されている鍵を使って暗号を解き、受信機でもとの状態に戻すことで視聴が可能になる。ここでやりとりされる情報のなかで、受信者の視聴方法の区分が行われており、有料受信契約を結んだ視聴者だけがスクランブル放送を解除できる仕組みも提供されている。

[編集部]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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