スケリッグマイケル

デジタル大辞泉 「スケリッグマイケル」の意味・読み・例文・類語

スケリッグ‐マイケル(Skellig Michael)

アイルランド南西部の大西洋上にある島。7世紀頃に聖フィオナンが修道院を開き、10~11世紀には聖ミカエルをまつる聖堂が建てられた。16世紀に修道院は閉ざされたが、アイルランドの初期キリスト教時代の石積み僧房礼拝堂が現在も残っており、1996年に世界遺産文化遺産)として登録された。

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世界遺産詳解 「スケリッグマイケル」の解説

スケリッグマイケル【スケリッグ-マイケル】

1996年に登録された世界遺産(文化遺産)で、スケリッグ・マイケル島は、アイルランド南西部、ケリー県のボラス岬沖、約11kmに位置するスケリッグ諸島の一つ。急峻な岩山からなる荒涼とした島で、7世紀には標高240mの島の山頂付近にスケリッグ・マイケル修道院が建てられた。アイルランドの初期キリスト教の修道士たちは、ここで厳しい修行生活を続けたといわれる。島には、マンクスミズナギドリ、ウミツバメウミガラス、オオハシウミガラス、フルマカモメカツオドリミツユビカモメなどの海鳥が生息し、自然保護区に指定されていることなどから、世界遺産に登録された。◇英名はSkellig Michael。スケリッグ・マイケルは「ミカエルの岩」という意味。

出典 講談社世界遺産詳解について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「スケリッグマイケル」の意味・わかりやすい解説

スケリッグ・マイケル
Skellig Michael

アイルランドの南西海上 12kmに浮かぶスケリッグ諸島中の岩島。面積 12ha。7世紀初頭に建てられたスケリッグ・マイケル修道院で知られる。大西洋に浮かぶ絶壁に囲まれた孤島であるため,長年島を訪れる人も少なく修道院の保存状態は良好で,周辺から出土する多くの遺品などからアイルランド初期キリスト教徒の厳しい修行ぶりと質素な生活がうかがえる。また,海鳥の生息地としても知られている。 1996年世界遺産の文化遺産に登録。

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