翻訳|Michael
ユダヤ教,キリスト教,イスラム教の天使の名。旧約聖書ではイスラエルの守護天使とされ(《ダニエル書》),新約聖書ではサタンとの闘いを指揮する(《ヨハネの黙示録》)。西洋美術ではガブリエルと並んで,最も多く登場する天使であるが,啓示の天使ガブリエルと異なり,その役割から,武装した青年の姿をとって描かれることが多い。初期キリスト教美術や中世美術の作品では,左手に盾を持ち,竜の姿をしたサタンを槍で突こうとする図像が多く見られる(ライプチヒ工芸美術館所蔵の象牙板浮彫,9世紀)。〈最後の審判〉を主題とする作品にもしばしば描かれるが,人間の魂を秤ではかる表現(ロヒール・ファン・デル・ウェイデン《最後の審判祭壇画》1445ころ)や,空中で罪人を突き落とす表現(ルーベンス《最後の審判》1620ころ)などが見られる。鎧をつけた姿の単独像も多い。
執筆者:浅野 和生
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報
…そのときメムノンの側が下がり,彼はアキレウスに討ち滅ぼされた。キリスト教では,天使ミカエルが魂の重さをはかるてんびんをもち,また《ヨハネの黙示録》6章に語られる4騎手のうち,3頭めの黒馬に乗る〈飢饉〉は,手に〈裁き〉のてんびんをもつ。イスラム教では,大天使ガブリエルが〈最後の審判〉の日にてんびんで人間の善業と悪業を秤量し悪業が勝ればジャハンナム(聖書のゲヘナに由来する語で〈地獄〉の意)におとすとコーランにある。…
※「ミカエル」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...
11/21 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新
10/29 小学館の図鑑NEO[新版]動物を追加
10/22 デジタル大辞泉を更新
10/22 デジタル大辞泉プラスを更新
10/1 共同通信ニュース用語解説を追加