ストア哲学(読み)ストアテツガク(その他表記)Stoa School

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旺文社世界史事典 三訂版 「ストア哲学」の解説

ストア哲学
ストアてつがく
Stoa School

エピクロス派と並ぶヘレニズム哲学の一派
創始者はキプロスゼノン。彼がアテネのストア(柱廊)で教えたことから,この名がある。ポリス社会衰退期の混乱と不安の中で,自然の理性に従って生きることを勧め,情欲を制して安心立命・不動の境地に達する賢者の理想を説いた。また,人はみな世界の理性を分かちもつ同胞であると説き,世界市民主義(コスモポリタニズム)を展開した。ローマのセネカ・エピクテトス・マルクスアウレリウス=アントニヌス帝らが,この派の代表。

出典 旺文社世界史事典 三訂版旺文社世界史事典 三訂版について 情報

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