ストレージサービス(読み)すとれーじさーびす

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ストレージサービス」の意味・わかりやすい解説

ストレージサービス
すとれーじさーびす

インターネット上のサーバーにユーザーのデータを保管し、他のユーザーと共有もできるサービス。storageは「保管・倉庫・記憶装置」の意味。クラウドサービス一環であることから、クラウドストレージサービスともよばれる。一定の容量までは無料で保管できるものが多い。代表的なサービスとしては「Dropbox(ドロップボックス)」、「iCloud(アイクラウド)ドライブ」、「Google(グーグル) ドライブ」、「Evernote(エバーノート)」などがある。それぞれ、画像や動画を含む法人や個人のデータを保管・管理でき、特定のユーザーと共有・管理することができる。パソコン上からのみならず、スマートフォンやタブレット型端末からでも、専用アプリケーションを介して同期・共有できるため、USBメモリーなどで物理的にデータを持ち運ぶ必要がなく、紛失の心配もない。また、パソコンのハードディスクが故障した場合も、ネット上のサーバーに預けているデータには何ら影響せず安全に保たれる。

 大容量のファイルや画像などのやり取りにもストレージサービスが利用される。「firestorage(ファイヤーストレージ)」、「宅ふぁいる便」、「GigaFile(ギガファイル)便」などがあり、相手ダウンロードサイトのアドレスをメールなどで知らせることで、データのダウンロードが可能になる。メールに添付するには容量が大きすぎるデータの転送によく使われる。このサービスはデータ転送の中継が主で一時預かりの場合が多く、一定期間を過ぎるとデータは削除される。有料会員になると一回に送れるデータ量が増えたり、転送速度が速くなるなどのメリットがある。

[編集部]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例