同期(読み)どうき

精選版 日本国語大辞典 「同期」の意味・読み・例文・類語

どう‐き【同期】

〘名〙
① 同じ時期。同じ期間。同じ年度。
② 学校・訓練所などで、入学または卒業の年度が同じであること。会社や官公庁などで入社または退社の年度が同じであること。また、その仲間同期生
野分(1907)〈夏目漱石〉九「同期の卒業生は」
③ すでに述べられた期間をさしていうのに用いる語。その期。
小学読本(1884)〈若林虎三郎〉一「初等科第一年後期の始より同期の終までに」
④ 作動の時を同じくさせること。シンクロナイズさせること。

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デジタル大辞泉 「同期」の意味・読み・例文・類語

どう‐き【同期】

[名](スル)
同じ時期。「前年の同期生産高をうわまわる」
入学・卒業・入社などの年度が同じであること。「会社の同期」「同期会」
作動の時間を一致させること。内容や情報を一致させること。シンクロナイズさせること。「画面と音声とを同期する」「同期を取る」
[類語]友達友人ペンフレンドペンパル朋友友垣酒徒茶飲み友達ルームメート仲間同輩朋輩ほうばい同僚同志同人メート同士常連一味一派徒党味方翰林盟友同腹相手畏友知友知音親友心友仲良し良友悪友戦友校友同窓生学友同級生級友クラスメート同窓同期生同期の桜社友僚友寮友政友詩友亡友

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改訂新版 世界大百科事典 「同期」の意味・わかりやすい解説

同期 (どうき)
synchronism

通信系において送信機と受信機の間で行われる時間的動作を合わせる機能。同期機能はパルス通信の実現上とくに重要とされる。図で送信部の各入力端子に与えられる信号が受信部の同一番号の出力端子に正しく伝えられるためには,送受のロータリー・スイッチ(実際は論理ICで構成される)がつねに等速度で回転するとともに,回転子に接する接点の番号が送受で一致していなければならない。送受の回転速度を合わせる操作をクロック同期(またはビット同期),回転子の相対位置を合わせる操作をフレーム同期(またはワード同期)という。一般に同期情報は送信信号中に含めて送られ,受信部で電子的にこれを抽出して同期をとる。

 また電動機などが,電源周波数とある関連をもって回転しているとき,同期速度で運転しているといい,負荷や電源の著しい変動で同期速度が保てなくなったときを同期はずれまたは脱調という。
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ASCII.jpデジタル用語辞典 「同期」の解説

同期

送受信タイミング情報通信分野では、通信機器どうしでのデータの送受信において、信号の送受信のタイミングを合わせること。同期通信マルチスレッドプログラミングマルチスレッドプログラミングにおいて、複数のスレッドが同一のオブジェクトに同時にアクセスして、不正な結果の発生を防ぐこと。同期を設定すると、たとえばあるスレッドが特定のオブジェクトに対する処理の権利(ロックと呼ぶ)を獲得したら、それが解除されるまでは他のスレッドがアクセスできなくなる。マルチスレッドプログラミング

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パソコンで困ったときに開く本 「同期」の解説

同期

2台のパソコン、あるいはパソコンとスマートフォンやサーバーなどに同じデータがあるとき、データの変更点を双方同時に抽出し、共通の状態に書き換えることです。
⇨サーバー、スマートフォン

出典 (株)朝日新聞出版発行「パソコンで困ったときに開く本パソコンで困ったときに開く本について 情報

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