するり(読み)スルリ

デジタル大辞泉 「するり」の意味・読み・例文・類語

するり

[副]動きが、滑るようになめらかなさま。「戸がするりと開く」「警戒網をするりとくぐり抜ける」
[類語]するっとするするずるりつるりつるつるすべすべ滑らか滑っこい平滑つるん

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「するり」の意味・読み・例文・類語

するり

  1. 〘 副詞 〙 ( 多く「と」を伴って用いる )
  2. 動作が速やかで滞りないさまを表わす語。
    1. [初出の実例]「足軽二三百人法勝寺の北ざまより、三条河原祇園の辺までするりと遣して在家に火を放ちなば」(出典:源平盛衰記(14C前)一四)
    2. 「やがてするりと踵を回らして」(出典:薤露行(1905)〈夏目漱石〉一)
  3. 動き方がすべるようになめらかなさまを表わす語。
    1. [初出の実例]「此の太刀まくらのうへに立たりけるが、みづからするりと抜けて」(出典:平治物語(1220頃か)中)
    2. 「するりと夜具の中を脱出た」(出典:はやり唄(1902)〈小杉天外〉四)

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