精選版 日本国語大辞典「つるつる」の解説
つる‐つる
[1] 〘副〙 (多く「と」を伴って用いる)
① 動きがなめらかで、すべるようであるさまを表わす語。はやさの感じを伴うことが多い。
※名語記(1275)四「日はつるつるといづなんなり。門より人のつるつるといる、つる、如何。それは、とく反りて、つ也。はやく入れる心歟」
※俳諧・七番日記‐文化七年(1810)二月「春の日のつるつる辷る櫁かな」
③ 表面がなめらかで、光沢のあるさまを表わす語。
※黴(1911)〈徳田秋声〉四〇「ここの台所の白い板敷も、つるつると黝い光沢をもって来た」
[2] 〘形動〙 (一)②③に同じ。
※苦の世界(1918‐21)〈宇野浩二〉一「頭のつるつるに禿げた男」
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