デジタル大辞泉
「するする」の意味・読み・例文・類語
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
する‐する
[1] 〘副〙 (多く「と」を伴って用いる)
① 人や動物などが、速やかに滞りなく移り動くさまを表わす語。
※
古今著聞集(1254)二〇「枝をよこたへて、そばよりするするとよりて、くびのねをつよく打たりければ」
※
源平盛衰記(14C前)三七「小長刀を取り、
十文字に持て開き、するすると歩みより」
②
棒状、
帯状のものが勢いよく伸びるさまを表わす語。
※宇治拾遺(1221頃)三「三ところに植てけり。例よりもするすると生たちて、いみじく大になりたり」
③
物事が滞りなく行なわれるさま、なめらかに進行するさま、
支障なく速やかに行なわれるさまを表わす語。すらすら。
※
風姿花伝(1400‐02頃)六「直に舞ひ謡ひ、振りをもするするとなだらかにすべし」
※異端者の悲しみ(1917)〈
谷崎潤一郎〉一「不思議や次第に
円盤がするするするする廻転し始めて」
[2] 〘形動〙
女房詞。滞りのないさま。支障のないさま。無事であるさま。特に、
出産が無事に済むさま。
※御湯殿上日記‐明応七年(1498)一二月六日「さんかうの人かへりて御神事とくる。するするのよし申さるる」
する‐する
※大上臈御名之事(16C前か)「一、するめ。よこがみ、するするとも」
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