ずるり(読み)ズルリ

デジタル大辞泉 「ずるり」の意味・読み・例文・類語

ずるり

[副]
やや重い物が滑るように動くさま。「ぬかるみにずるりと足を取られた」
動作が滞りなく、なめらかなさま。
財布握ったまま、―と門口を出た」〈木下尚江良人の自白
[類語]するっとするするするりつるりつるつるすべすべ

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「ずるり」の意味・読み・例文・類語

ずるり

  1. 〘 副詞 〙 ( 多く「と」を伴って用いる )
  2. 動作が滞りなく、すべるように行なわれるさまを表わす語。
    1. [初出の実例]「禅僧は、日本では、仏法の新注のやうなものぞ。二百年の間の事ぞ。〈略〉今は、ずるりとかわりて、かいさまなぞ」(出典:百丈清規抄(1462)四)
  3. 重い物を引きずるさま、また、重い物がすべるさまを表わす語。
    1. [初出の実例]「雨で粘土(ねばつち)が滑るから、ズルリと滑って落ちると」(出典真景累ケ淵(1869頃)〈三遊亭円朝二三)

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