滑らか(読み)ナメラカ

デジタル大辞泉 「滑らか」の意味・読み・例文・類語

なめ‐らか【滑らか】

[形動][文][ナリ]
物の表面にでこぼこがなくて、すべすべ、また、つるつるしているさま。「滑らかな肌ざわり」
物事が、すらすらと滞りなく進むさま。「滑らかな話しぶり」「両国間の折衝滑らかに運ぶ」
[派生]なめらかさ[名]
[類語](1滑っこい平滑つるつるすべすべつるりつるんするするするっとするり/(2円滑好調順調快調淀み無い上り調子上り坂上向き尻上がり右肩上がり先太りスムーズ首尾よく上首尾すいすいとんとん拍子着着淀みなく

すべ‐らか【滑らか】

[形動][文][ナリ]すべすべしているさま。なめらか。「滑らかな肌」

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「滑らか」の意味・読み・例文・類語

なめら‐か【滑か】

  1. 〘 形容動詞ナリ活用 〙 ( 「か」は接尾語 )
  2. すべりやすいさま。すべすべ。つるつる。物理学では、摩擦係数が零の状態をいう。
    1. [初出の実例]「細滑(ナメラカ)にして」(出典:大智度論天安二年点(858)八九)
    2. 「なめらかな肌をしたハタハタの群が」(出典:ハタハタ(1969)〈吉村昭〉三)
  3. 少しもつかえず、とどこおりのないさま。
    1. [初出の実例]「誦し読して利(ナメラカニ)あらしむ」(出典:大智度論天安二年点(858))
    2. 「滑(ナメラ)かな舌で、道理らしい事を言ふのを聞いてゐると」(出典:雁(1911‐13)〈森鴎外一四)

滑らかの派生語

なめらか‐さ
  1. 〘 名詞 〙

すべ‐らか【滑らか】

  1. 〘 形容動詞ナリ活用 〙 ( 「らか」は接尾語 ) すべすべしたさま。なめらかなさま。すべやか。
    1. [初出の実例]「亦われが袂かなとよまれたる文字つづきも、すべらかにもくだらぬやうに聞こゆれど」(出典:桂宮本康和二年宰相中将国信歌合(1100))

ぬめ‐らか【滑らか】

  1. 〘 形容動詞ナリ活用 〙 ( 「らか」は接尾語 ) すべすべしたさま。なめらか。

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